フェス、フードイベント、展示会、ポップアップストア。 短期イベントの出店において、今やキャッシュレス決済は必須です。現金のみの対応では、手持ちがないお客様を逃す「機会損失」に直結するからです。
しかし、**「たった2日間のイベントのために導入するのは面倒」「コストをかけたくない」**と悩む方は多いはず。
実は、短期利用には**「専門業者からレンタルする」方法と、「あえて購入してしまう」**という2つの選択肢があります。本記事では、それぞれのメリット・デメリットを比較し、あなたに最適な方法を解説します。
目次
方法1:レンタル専門業者を利用する(すべてお任せ派)
イベント用品のレンタル会社や、決済代行の代理店が提供する「短期レンタルプラン」を利用する方法です。
メリット
- ネット環境もセット: 多くのプランで、4G/LTE通信対応の端末やモバイルWi-Fiルーターがセットになっています。「会場にWi-Fiがない」という場合でも安心です。
- 設定不要: アカウント設定やペアリングが完了した状態で届くため、電源を入れるだけですぐに使えます。
- iPadの準備不要: 決済に必要なタブレット(iPadなど)も一緒に借りられるプランが一般的です。
デメリット
- 費用が高い: 1日〜1週間の利用で、初期費用・送料・利用料を含めると2万円〜5万円ほどかかるケースが多く、コストは割高です。
- 返却の手間: イベント終了後、速やかに梱包して返送する必要があります。
おすすめな人
- 「機械の設定が全くわからない」
- 「タブレットもWi-Fiも持っていない」
- 「とにかくお金で解決して、手間を減らしたい」
方法2:端末を購入する(コスパ重視・今後も使う派)
実は、今のトレンドはこちらです。「Square(スクエア)」などの月額無料サービスを利用し、「自分の端末」を持ってしまう方法です。
メリット
- 圧倒的に安い: 端末代(4,000円〜7,000円程度)のみで済みます。レンタル費用の数分の一で収まります。
- 次回は0円: 一度購入すれば、次のイベントや来年の開催時には追加費用なしで使えます。
- 解約金なし: イベントが終わってしばらく使わなくても、月額固定費や違約金は一切かかりません。
デメリット
- ネット環境は自前: 会場のWi-Fiを使うか、自分のスマホのテザリング機能を使う必要があります。
- 審査期間: 利用開始の審査申し込みが必要です(Squareなら最短当日〜翌日ですが、余裕を持って準備する必要があります)。
おすすめな人
- 「年に数回はイベントに出店する」
- 「スマホのテザリングができる」
- 「とにかくコストを安く抑えたい」
失敗しない!イベント用端末選びの3つの鉄則
イベント会場という「特殊な環境」だからこそ、以下の機能が重要になります。
1. 「オフラインモード」があるか?
野外フェスや地下の会場では、突然電波が悪くなることがあります。 Squareなどの一部サービスには、ネットが繋がらない状態でも一時的にカード決済を受け付けられる「オフラインモード」が搭載されています。これがあるだけで、トラブル時の安心感が全く違います。
2. 電源の確保とバッテリー持ち
会場によっては電源が確保できない場合があります。
- フル充電で1日持つか?
- モバイルバッテリーで給電しながら使えるか?(microUSBやUSB-C給電に対応しているか) これらを必ず確認しましょう。プリンター内蔵型の大型端末はバッテリー消費が激しいため、予備電源が必須です。
3. 入金サイクルの早さ
イベントでの売上は、次の仕入れやアルバイト代の支払いに充てたいもの。 「月末締め翌月末払い」のような遅いサイクルではなく、**「翌日入金」や「週払い」**に対応しているサービスを選びましょう。
結論:1回限りならレンタル、2回以上なら購入
結論として、どちらがお得かは**「今後の出店予定」と「手持ちの機材」**で決まります。
- iPadもWi-Fiもなく、今回限りで二度と出店しない
- 👉 **「レンタル」**が正解です。機材を揃える手間がなく、サポートも手厚いため安心です。
- スマホは持っている、またイベントに出るかもしれない
- 👉 **「購入」**が圧倒的に正解です。レンタルの1回分の費用で、端末を買ってお釣りが来ます。自分の資産として手元に残るため、急な出店依頼にもすぐに対応できます。
イベントの成功は準備で決まります。直前になって焦らないよう、余裕を持って申し込みを行いましょう。

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